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九州大学  准教授 安武 大輔 様

九州大学 大学院を卒業後、高知大学での勤務を経て、2015年に九州大学 大学院に赴任。ビニールハウス内の環境を整える研究を中心に活動を行なっている。好きな言葉は「花実双美(はなも みも ふたつ うつくし)」。見ための華やかさだけでなく実(じつ)も備わらないといけないという意味で、仕事上の教訓にしているのだとか。花実双美の文字が描かれた扇子は研究室に在籍している学生の張さんからのお土産で、研究室に大切に飾っている。

先生の研究テーマについて教えてください。

ビニールハウスの中で農作物がどのように育っているのかを計り、ハウス内の環境をコントロールすることで農産物の生産性を上げることを目標に農業気象学・生物環境調節学の研究を行なっています。例えば、ハウス内の光の強さや気温、湿度、CO2の濃度などが植物に適しているのかを知るには、植物に特殊なセンシング機器を適用して計測します。すると、「水は十分に足りている」や「肥料が足りない」など電気信号を通しての植物の言葉(状態)をデータとして読み解くことができるんです。この膨大なデータを処理し見える化することで、ハウス内の環境の改善点がわかるんです。

また、どの程度の光や気温があれば1日にどれだけ成長するのか、葉っぱや茎のサイズはどう変化するのかなど特殊なセンシング技術で計測し、データを集め・解析して数値化していきます。このように、農業に先端技術を組み合わせて農業生産を飛躍的に効率化していくことを「スマート農業」といいます。スマート農業は、国が推し進めている事業の1つでもあるんです。ちなみに私の研究室では、計測に必要なコンピュータの約9割はアプライドの製品を使用しています。

どんな点にやりがいを感じますか?

農家さんたちが喜んで下さる声を直接聞けること! これに勝るものはありません。九州大学 大学院を卒業後、高知大学に赴任し、11年間ビニールハウスの研究を行なってきました。太平洋側である高知、愛知、静岡、宮崎は冬場でも晴天の日が多く、ビニールハウス農業が盛んな場所なんです。学生時代は農家さんとの接点が少なかったのですが、卒業して研究職に進むと、高知という場所柄もあって農家さんとの接点が増えました。農家さんたちと意見交換をしながら研究を進めていくうちに、この研究を喜んでくれる人たちが目の前にいる!と実感。やりがいにつながっています。

夏野菜、秋野菜という言葉がある通り、昔は旬の時期が過ぎると特定の野菜は手に入りませんでした。今、私たちが冬場でもトマトやキュウリ、ナスを食べることができるのは、このビニールハウスのおかげなんです。このビニールハウスの環境を整えてあげることで、収穫量をアップさせることができるんです。
九州大学に着任して今年で5年目。現在でも農家さんの所へ出かけて一緒に研究も行なっています。大学の敷地内にあるハウスでは、企業や省庁、内閣府等との共同研究も行なっています。

アプライドの製品は、いかがでしょうか?

実は小学生の頃からアプライドのファンで、アプライドの営業さんに負けないぐらいの知識は持っていると思います(笑)。小学生の頃、自宅からJRに乗ってアプライドの博多本店へ一人で出かけたことがあって、当時の僕にとっては大冒険そのものでした! 大学4年生の時にアプライドの店頭でWindows95を購入して以降、研究室で使っているPCはすべて自分で組み立てていて、現在、研究室で使っているPCもアプライドからパーツを集めた製品を使用しています。

以前は別のメーカー品を使っていたこともあるのですが、例えばメモリを増やしたいと思っても融通が利かず、やはりアプライドの製品に変更。普段は時間が無くなかなか実行ができていませんが、近いうちに九州大学から近い福重店へ出かけたいと思っています!

先生の研究室に在籍する学生さんたちにお話を伺いました。安武先生は、どんな先生ですか?

ゼミ生は2020年3月時点で30人ほどいますが、個別に面談をしてくれる面倒見の良い先生で、他の研究室に比べて飲み会も多く、みんな仲がいいんです。部活が入っている時は「部活に行っていいよ!」と言って下さり、フランクでなんでも話しやすいです。
留学生の張さんは中国で数値流体力学という空気の流れを専門とした研究をしていて、「張さんが研究室に入って来てくれたことで相乗効果を生み出し、研究が発展している!」と先生も喜んでいます。

研究室ではどんな作業を行なっていますか?

研究の1つとして、大学のハウス内でイチゴを約300株栽培しています。管理しているイチゴの花と実は大体5000個ほどありますが、その1つずつに番号を振り、名札を付けているんです。どんな環境の時に花が咲くか、実になるのか、その日にいくつ花が咲いたか、実がついたかなど1つずつ細かなデータを取っています。植物の成長データを調べることで、植物の生理機能をパターン化できるんです。
卒業生は、農林水産省や農研機構、大学などの教育機関、各県の農業試験場、県庁などに勤める人も多く、またインフラの整備の一環として海外の途上国でこれらの研究を役立てることもできます。

 

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