コラム 人工知能の活用事例について、調べてみました。

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人工知能の活用事例について、調べてみました。
「人工知能」という言葉をテレビやWEBなどでよく見かけるようになりました。
将棋やチェスのプロと対戦をしたり、会話するロボットが開発されたり、車の自動運転を可能にしたりなど、様々な分野で活用され始めています。
人工知能に興味のある方も結構多いのではないでしょうか。しかし、具体的な内容はよく分からないということもあるかもしれません。
そこで、人工知能の基礎や活用事例などについて、ご紹介していきます。
人工知能とは
人工知能とは、明確な定義はないとされていますが、通常は、人間の脳が行っている知的活動を行えるようにしたコンピューターシステムのことを指しています。
通常は、あらかじめプログラムされた通りの処理をしているに過ぎませんが、人工知能では、自律的に認識・学習・判断といった処理を行いながら、相手や状況に応じた対応を行っていきます。
人工知能ができること、期待されていること
人工知能は、データや経験から学習をしたり、臨機応変な判断をしたり、論理的な推論をしたりなど、知的活動を行うことができます。それだけでなく、人間の脳では処理できない膨大なデータを処理できるなど、人間よりも優れた点があります。
これにより、ビジネス業務の自動化や効率化、生活の利便性や安全性の向上などが期待されています。
すでに多くの分野で人工知能が活用されていますが、これからの進化にも目が離せません。
それでは、人工知能のいくつか活用事例を見ていきましょう。
自動車の自動運転
自動車メーカーが特に力を入れているのが、人工知能による車の自動運転です。画像認識機能や音声認識機能から得られた情報を用いて、通行人、対向車、信号、標識などの認知や駐停車していた車が動き出す瞬間を察知するなど、人間と同様な水準の認識を可能とする人工知能の研究開発が進められています。
また、「人間が見落としそうな危険を認識することができる」「疲労や感情の乱れがない」といったことから、自動運転以外に、事故率の減少にもつながると期待されています。
お掃除ロボット
人工知能の最も身近な例としては、お掃除ロボットの「ルンバ」があげられると思います。人工知能と聞いて「ルンバ」をイメージする方も多いことでしょう。
人工知能が搭載されたルンバは、内蔵されたセンサーによって障害物を避けながら掃除をすることができます。また、部屋の間取りや家具の配置などをデータとして設定することで、同じ道を通ることなく、効率的に掃除を行うことができます。掃除が終わったら、ルンバ自身で充電器のある位置まで戻ることができます。
コールセンターにおける業務サポート
コールセンターの中にはオペレーション業務の品質向上のために人工知能を活用しているところがあります。音声認識機能により顧客との会話内容を文字ベースで記録したり、会話内容を分析しながら問題解決につながるような情報をオペレーターに提示したりするものです。
大手銀行などではすでに導入されており、「顧客の満足度がアップした」「オペレーター不足の問題を解消できた」と喜びの声があがっています。
クレジットカードの不正使用対策
クレジットカード業界では、カードの使用状況を監視や使用者の利用するパターンを把握に、人口知能が使われるようになってきています。いつもの利用パターンから大きくずれた行動や、膨大なデータから抽出された不正使用時のパターンと一致するような行動があれば、カード会社から使用者に連絡がいくようになっています。
この技術は、自動学習により精度が高まっていくという見方がされ、将来的には、今と比べ物にならないくらいにまで被害が減少していくのではないかと期待されています。
検索エンジンの最適化
「Google」などのインターネットの検索エンジンにも人工知能が活用されています。キーワード、文字数、滞在時間、直帰率といった情報をもとに学習しながら、質の低いコンテンツ、有害コンテンツなどを排除するようしています。
ご紹介してきたように、人工知能は活用範囲がとても広く、かつ人間の未来を劇的に変えることができるかもしれない夢のある分野です。解決すべき課題もありますが、それも見方によってはやりがいとなるでしょう。興味のある方は、是非大学で学んでみてください。